最近、評判の『ぼくたちは習慣で、できている』(佐々木典士、ワニブックス)を読んでみた。

よい習慣を作り上げることが人生を充実させて成功を収める秘訣だと述べている。確かにその通りだ。何かのスキルを身につけるには、毎日ある程度の時間、机に向かって勉強する必要がある。

また、トレーニングをして筋トレをするには、やはり毎日ジムに通ったりするのがいい。筆者は、そのことの必要性を自分自身の例や、古今東西の有名人の事例から力説している。

この本の15ページに、筆者の1日のスケジュールが書いてある。朝の5時に起床してヨガをする。その後、図書館に行き、ジムに行き、買い物をする、とスケジュールが決まっている。どんなに少ない時間でも毎日、定期的に行えば力がついてくることだと思う。小さな積み重ねで、自分の筋力をつけたり、ブログや執筆をしてライティング力がついてくる。

自分はシニアであるが嘱託の仕事をしている。一応毎日のスケジュールは立てている。朝起きると排尿の後に、体重を計る。そしてそれを手帳につけておく。飲み過ぎ、食べ過ぎると即体重が増える。これで食べ過ぎ、飲み過ぎの予防になる。

あとは職場までの1時間は英語のニュースを聴いている。できるだけ歩くようにしている。自分は運動はしないのだ、職場までの往復の2時間は貴重な運動の時間=健康維持の時間である。

自分が決めているのはそれくらいだ。それくらいだが、ある意味では、著者の提案に従って行きていると言えよう。

この本を読んで自分に適用が難しいと思った点は、自分がシニアであるということだ。この年では、長期的に何かスキルを身につけるという目的はなくなる。そうであれば、どうしてこんなに細かくたくさんの習慣を身につけなくてはいけないのかという疑問が出てくる。

むしろ、自分が気に入ったこと、例えば、将棋が気に入ったらそればかりする。飽きたら、ただ、ソファに横になっているだけ。急にカメラに関心が向いたら、そればかりに没頭するという生き方がシニアに向いていると思う。

自己啓発本がたくさん発売されている。ミニマリストなどは求道的で、ミニマリスト道を追求するくらいの心がまえの本もある。シニアから見ると、多くは若い人向け、若くて意識の高い人向けの本が多い。

シニアはシニア向けの生き方をすればと思う。もっとゆるく、肩肘張らずに、ぼんやりと生きてゆきたい。